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研究者紹介

Researcher

岸川 淳一の写真

岸川 淳一

Kishikawa Junichi
所属
京都工芸繊維大学 応用生物学系
役職
准教授
研究テーマ
リンゴ酸:キノン酸化還元酵素 MQO を ターゲットにした広範な感染症治療効果を持つ新規薬剤シーズの創出
専門分野
細菌学(含真菌学)・寄生虫学
研究キーワード
エネルギー代謝, 呼吸鎖酵素, 電子伝達系
キーテクノロジー
クライオ電子顕微鏡法, 単粒子解析, ハイスループットスクリーニング

研究テーマについて

Theme
q

ご自身の研究を⼀⾔で表すと?

a

幅広い感染病に効く抗生物質の開発

q

具体的に何を明らかにしようとしていますか?

a

様々な感染性細菌や寄生虫が共通でもつエネルギー代謝酵素の立体構造を明らかにしようとしています。
複数の立体構造から共通する部分を明らかにすることで、幅広い感染生成物に効果がある阻害剤の開発に繋げることを目的としています。

q

なぜこの研究が重要なのですか?

a

複数の抗生物質に耐性を持つ多剤耐性細菌や寄生虫は、現代の医療の脅威となっています。そこで、従来とは異なる新たな代謝を標的とする抗生物質の探索・開発が待たれています。
エネルギー代謝は、生物が生きていくうえで基盤となる非常に重要な代謝です。感染性生物のエネルギー代謝を阻害するような化合物は、抗生物質として有望です。
しかも、感染性生物特有の酵素を標的とすれば、副作用の少ない抗生物質の開発に繋がる可能性が高いです。

研究への想いと挑戦

Thoughts
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研究の中で最もワクワクする瞬間は︖

a

タンパク質の構造が明らかになる瞬間は非常に面白いと感じます。
私が使う単粒子解析という手法では、多数の2次元画像から3次元の構造を計算する手法です。2次元でしか見えていなかったタンパク質が3次元の物体として現れるのはとても嬉しい瞬間です。
また、新規のタンパク質の構造は、世界で自分以外知らないという点でも嬉しいものです。

q

あなたの研究の独⾃性は何ですか︖

a

従来の阻害剤開発は、標的タンパク質と阻害化合物が1対1の対応になっています。
本研究では、複数の病原性細菌のタンパク質構造を明らかにし、そこから共通の部分を取り出します。
共通の部分を阻害するような化合物は、幅広い病原性生物に効果があることが期待されます。多対1の関係がユニークなアプローチです。

q

共同研究の希望について教えてください

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テーマ:阻害剤化合物のIn sillico での最適化
求めるスキル:MDシミュレーション、化合物のドッキングシミュレーション、深層学習を使った化合物最適化

今後の研究の展望・夢

Dream

エネルギー代謝は生き物が生きるうえで不可欠なものです。ヒトはかなりの部分が研究されているのに対し、細菌や寄生虫のエネルギー代謝については、ユニークすぎてまだまだわからないことがたくさんあります。生物のエネルギー代謝全体を見渡せるような研究をしたいと思っています。ユニークで新しいエネルギー代謝酵素を見つけたり、構造を明らかにすることももちろんですが、さまざまな生物との関係のなかで、そのエネルギー代謝がどのような位置にあるか、などを理解できればと考えています。

q

研究者の道を歩んできて、⼀番⼤切だと思うことは?

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素朴な疑問を大事にすることだと思います。
どんな研究も問いはシンプルなものだと思います。専門的になればなるほど、細かい事象を突き詰めたくなるし、それ自体も重要だと思います。ただ、それだけだと近視眼的に目の前のことしか見えなくなってしまいます。意識して、すこし自分の研究テーマを俯瞰的に見て、そもそもの疑問にときどき立ち返ることが、大事だと思います。

q

研究者になりたいという夢を叶えるために、一番大事なことはなんですか?

a

知りたいという気持ちを持ち続けることができれば、立派な研究者になれるとおもいます。知りたいことは変わってもいいし、気持ちには波があるかもしれないけれど、持ち続けることは大事だと思います。

岸川 淳一の写真

岸川 淳一

Kishikawa Junichi
所属
京都工芸繊維大学 応用生物学系
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