佐伯 法学
Saeki Noritaka-
専門分野
- 免疫学関連(感染症及び血液領域)
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研究キーワード
- マクロファージ、性ホルモン、性差、細胞間相互作用、炎症性疾患
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キーテクノロジー
- 遺伝子改変マウス、免疫染色、トランスクリプトーム解析、エピゲノム解析、シングルセル解析
研究テーマについて
Themeご自身の研究を⼀⾔で表すと?
炎症性疾患に関わるマクロファージの機能解明
具体的に何を明らかにしようとしていますか?
自己免疫疾患や敗血症などの難治性炎症疾患の病態メカニズムを研究しています。
これらの疾患は様々な臓器・組織を障害しますが、私は、「組織特異的マクロファージがつくる特有の微小環境」に注目し、その場所で病気がどのように悪化していくのかを解き明かす研究を進めています。最終的には、臓器ごとに異なるマクロファージの働きをうまく制御することで、新しい治療法につなげたいと考えています。
なぜこの研究が重要なのですか?
組織特異的マクロファージの働きを解明し制御することができれば、これまでのように全身の免疫を一律に抑える治療とは異なり、「障害や炎症が生じている臓器にだけ選択的に作用する、より精密で標的化された治療法」を実現できる可能性があります。こうした治療戦略は、不要な免疫抑制による副作用を大幅に減らしながら、炎症が起きている部位には強力に効果を発揮できるため、治療効果の向上と安全性の両立が期待されます。
加えて、これまで有効な治療が乏しかった難治性炎症疾患の克服につながるだけでなく、長期入院や再発を抑えることで医療費の負担軽減に寄与し、患者が社会生活を安心して送れるようになるなど、医療・社会の双方に大きな貢献をもたらすと考えられます。
研究への想いと挑戦
Thoughts研究の中で最もワクワクする瞬間は︖
研究は、さまざまな疑問に対して仮説を立て、仮説を検証する実験を行い、結果を考察していきます。
もちろん、仮説通りに研究が進むことも嬉しいのですが、個人的には、仮説と異なる意外な結果(ポジティブでもネガティブでも)が返ってきた時が最も楽しさを感じます。自分の考えを超えた生命の神秘に触れたような気がします。
あなたの研究の独⾃性は何ですか︖
従来、実験(Wet)と情報解析(Dry)、in vitroとin vivo、動物とヒトといった階層は分断されがちでした。
しかし、私はこれまでの経験から、これらをすべて統合し、スケール横断的に解析・検証できる点に独自性があると考えています。
共同研究の希望について教えてください
テーマ:
1. 性ホルモンを基軸とした自己免疫疾患に生じる性差の分子メカニズム
2. 骨格筋-マクロファージ間のミトコンドリア伝搬
求めるスキル:ステロイド代謝物や脂質の質量分析解析、in vivoイメージング
今後の研究の展望・夢
Dream目先の結果や目的にとらわれず、自分が本当に面白いと実感できる研究をやっていきたい
教科書に載るような研究を残すことが目標です。そんな研究はきっと誰かに伝わり、次の世代にも残っていってくれると思います。
研究者の道を歩んできて、⼀番⼤切だと思うことは?
現在は、デバイスからキットまで便利なツールがたくさん出てきています。プロトコール通りにやるだけで何かしらの結果が得られる時代です。私は学生時代、指導教員より常々「テクノロジーは使うものだ、使われてはいけない。」と言われてきました。これは中身をきちんと理解して使いこなせ、ということです。結果、中身を理解することで幅広く研究を応用する力が身についていったように思います。
研究者になりたいという夢を叶えるために、一番大事なことはなんですか?
好奇心を持ち続けることは言わずもがなです。
一方で、研究は失敗ばかりです。失敗することに耐えられるメンタル力も必要だと思います。