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研究者紹介

Researcher

雁金 大樹の写真

雁金 大樹

Karigane Daiki
所属
東京科学大学血液内科学
役職
准教授
研究テーマ
セリン代謝による造血幹細胞維持機構の解析
専門分野
造血器腫瘍学・造血幹細胞・造血発生
研究キーワード
急性骨髄性白血病, 前白血病幹細胞, 造血幹細胞, 腫瘍微小環境, 代謝学
キーテクノロジー
CRISPR/CAS9, 異種移植モデル, PDXモデル,

研究テーマについて

Theme
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ご自身の研究を⼀⾔で表すと?

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急性骨髄性白血病の「細胞の多様性」を解き明かし、新たな治療につなげる研究

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具体的に何を明らかにしようとしていますか?

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急性骨髄性白血病は、現在も治療が難しい血液がんの一つです。その理由の一つとして、同じ患者さんの白血病の中にも、性質の異なる細胞が混在していることが挙げられます。
遺伝子変異の異なる細胞が共存するだけでなく、同じ遺伝的背景を持つ細胞の間にも、増殖する力、代謝の状態、薬剤に対する反応性などの違いが生じます。こうした機能的な不均一性によって、一部の細胞が治療後も生き残り、再発の原因となる可能性があります。
私たちは、代謝や細胞間の相互作用に着目し、白血病細胞がどのように多様な状態を獲得し、互いに影響しながら治療抵抗性を形成するのかを明らかにしようとしています。その仕組みを理解することで、新たな治療法の開発を目指しています。

 

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なぜこの研究が重要なのですか?

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急性骨髄性白血病では、強力な治療によって一度は寛解しても、わずかに残った白血病細胞から再発することがあります。細胞の不均一性が生まれる仕組みと、治療を生き延びる細胞の特徴を明らかにできれば、再発を防ぐ新たな治療戦略につながります。
また、白血病は、正常な造血幹細胞に遺伝子変異が段階的に蓄積し、前白血病状態を経て発症します。
最終的には、発症後の白血病を治療するだけでなく、発症リスクの高い前白血病状態を早期に見つけ、白血病へ進展する前に介入する「先制治療」の実現に貢献したいと考えています。

 

研究への想いと挑戦

Thoughts
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研究の中で最もワクワクする瞬間は︖

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自分たちが立てた仮説を、実験結果が支持した瞬間には大きな興奮があります。
一方で、それ以上にワクワクするのは、技術的な壁を一つずつ乗り越え、これまで観察できなかった現象を捉えられるようになったときです。新しい研究手法が立ち上がると、それまで答えられなかった問いに挑戦できるようになり研究の可能性が一気に広がります。

 

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あなたの研究の独⾃性は何ですか︖

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マウスを用いた造血幹細胞研究と、患者検体や臍帯血などのヒト初代細胞を用いた研究の両方に取り組んできたことです。マウスモデルを用いて生体内の現象を詳細に検証しながら、ヒト細胞を用いて臨床的な意義を確かめるという、双方の利点を生かした研究設計をしています。

さらに、血液内科医として、患者さんの診療から生まれた疑問を研究課題へと発展させ、その成果を再び臨床へ還元することを常に意識しています。

 

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共同研究の希望について教えてください

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少数の細胞を用いてメタボローム解析が可能な技術をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ共同研究をさせていただきたいと考えています。

 

今後の研究の展望・夢

Dream

難治性の急性骨髄性白血病に対して、患者さんの治療成績を実際に変えられる研究成果を生み出すことです。
将来的には、前白血病状態から白血病へ進展する仕組みを解明し、発症前に高リスクの細胞だけを排除する先制治療を構築したいと考えています。
研究室で得られた発見を、診断法や治療法として臨床に届けることが最終的な目標です。

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研究者の道を歩んできて、⼀番⼤切だと思うことは?

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現在「正しい」と考えられていることでも、改めて調べてみると、必ずしも十分に強いデータに支えられていない場合があります。既存の常識をそのまま受け入れず、「本当にそうなのか」と問い直し、自分の手で検証する姿勢が大切だと思います。同時に、研究は一人では成し遂げられません。異なる技術や考え方をもつ研究者、研究室のメンバー、臨床現場の仲間とのつながりを大切にし、互いの強みを生かしながら研究を進めることが重要です。

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研究者になりたいという夢を叶えるために、一番大事なことはなんですか?

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研究者になりたいという思いを胸の内にしまわず、周囲に言葉で伝えることだと思います。
目標を公言すると、助言してくれる人や機会を与えてくれる人との出会いが生まれます。そして、小さくても実際に行動を始めることで、次の道が開けていきます。最初の一歩には勇気が必要ですが、自分の意思を伝え、動き続けることが大切だと思います。

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雁金 大樹

Karigane Daiki
所属
東京科学大学血液内科学
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