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キャリアパス

Career path

夢をかなえるためには、困難に挑戦する「勇気」が必要

吉村 昭彦

Yoshimura Akihiko
コラム:サムネイル画像
所属
東京理科大学生命医科学研究所
研究テーマ
サイトカイン、病態生化学
専門分野
免疫学関連

研究者を目指したきっかけ

Chance
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いつ頃、研究者を⽬指そうと思いましたか︖

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高校生

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研究者を目指すキッカケは何でしたか?

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高校生の頃、講談社の「ブルーバックス」という科学の入門書をよく読んでいました。
そして、科学こそが世の中を良くできると素直に信じ、科学者になりたいと思っていました。
当時は、化学者か数学者を夢見ていました。

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これまでのキャリアで最も印象に残っているエピソード

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失敗談については、拙著『免疫「超」入門』(講談社ブルーバックス、定価1000円)の「JAK発見しそこないの物語」を読んでください。
その経験から、新しいこと、あえて難しいことに挑戦し、「失敗したら研究者としての人生を諦めてもいい」と思えるほど何か一つに賭ける勇気が、研究には大事なのだと学びました。

学生時代の経験

School days
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⾼校時代について

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高校時代のことはあまりに昔で、正直よく覚えていません。
ただ、田舎の高校で娯楽も少なく、自転車で1時間ほどかけて大きな本屋のある街まで行き、本を立ち読みすることが楽しみでした。


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大学時代の思い出について

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大学に入ると、周りの同級生たちがあまりにも優秀で、数学者になる夢は早々に諦めました。その後しばらくは、何をしてよいのか分からず、1年ほどぶらぶらしていました。しかし、分子生物学に出会ってから猛烈に勉強するようになりました。ときには、じっくり自分と向き合い、本当にやりたいことを探す時間も必要なのだと思います。
大学4年生のとき、配属先の研究室で、指導教官の助教の先生が突然倒れ、急逝されました。目の前での出来事でした。そのとき、「人はいつ死ぬか分からない。あれほど立派な先生でも突然亡くなることがある。だからこそ、毎日を精一杯、悔いなく生きなければならない」と強く思いました。
その後は指導者もなく、失敗しては先輩たちに叱られる日々が続きました。ただ、お一人だけ、企業から来ていた研究者の方が「怒られてもお前は負けていない。目を見れば分かる。いつか大成する」と励ましてくれました。苦しいときには、その言葉を思い出して自分を奮い立たせていました。


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留学時について

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留学先では、日本との違いに戸惑うことも多くありましたが、日本では得られない経験も数多くできました。
特に、日本や海外からの留学生たちとよく飲み、研究の話をしたことは楽しくもあり、大きな財産になりました。
そのつながりは帰国後も世界へ広がるネットワークとなり、研究面だけでなく人生においても大きなプラスとなっています。若い時の留学は、ぜひ勧めたいと思います。

中⾼⽣の頃の⾃分に、今伝えたいことは︖

Message

中⾼⽣の頃は結構、根暗だったので「お前なら何でもできる。女の子にもモテるはず。もっと自信を持て」と言ってあげたい。

研究に向き合う姿勢

Attitude
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研究テーマや『問い』は、どのようにして見つけるのですか?

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その分野で重要で、しかも未解決の問題は、論文や学会などを追っていると自然と浮かび上がってきます。
もっと重要なのは、それをどうやって解決するか、です。

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実験が思うような結果にならなかったり、仮説どおりにならなかったりした場合、どのように乗り越えますか?

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実験が失敗して研究が行き詰まったり、仮説が外れたりするのは普通のことです。
研究とはそういうもので、うまくいくのは10回に1回くらい、本当にすごい結果が出るのは100回に1回くらいです。
エジソンは、「私は失敗しない。うまくいかない方法を1万通り発見したのだ」「失敗とは、より賢く再挑戦する素晴らしい機会だ」と言っています。
うまくいくまで諦めずに方法や仮説を変えながらやり抜くことも必要です。
ただし、仮説そのものが間違っていれば、どれだけ実験してもよい結果は出ません。
また、まだ技術が追いついていないという場合もあります。そういうときは、一度立ち止まって頭を冷やすことも必要でしょう。

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研究を進める上で、特に重要だと考えているスキルや能力は何ですか?

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もし実験家としてやっていくのであれば、まず論理的な考え方を身につけてください。
難しいことではありません。「positive control, negative control, experimental value」を毎日お経のように唱えていれば、少なくとも普通の研究者にはなれます。
これについて聞いたことない、詳しく知りたいという人は私の本を読んでください。
さらによい研究をしたいなら、何度も書いたように、必要なのは「勇気、想像力、ほんの少しの研究費」です。

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研究者になって良かったことは何ですか?

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学会や共同研究のために、海外のいろいろな都市を訪れることができたこと。
世界中に知り合いができたこと。
自分の発見が教科書に載り、形として残ったことです。

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研究者として働くことの魅力は何ですか?

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困難も多いですが、楽しいこともたくさんあります。
自分が考えたこと、思いついたことを実験して、それがうまくいったときは素直にうれしいものです。
また、仲間とその喜びを分かち合うことができます。
うまくすれば世の中の役に立てることもあります。

研究者の仕事と日常

Life
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研究者は毎日何をしているんですか?

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普段は、実験をしたり、論文を読んだり、他の研究者と議論したり、ときには学生に講義をしたりしています。

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休みの日は何をしていますか?

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趣味らしい趣味はあまりないので、研究室に出向いて雑用をこなしていることも多いです。

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吉村 昭彦

Yoshimura Akihiko
所属
東京理科大学生命医科学研究所
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