予想外の結果を“失敗”と思わず、楽しむこと
吉田 優哉
Yoshida Yuya- 免疫
- その他領域
研究者を目指したきっかけ
Chanceいつ頃、研究者を⽬指そうと思いましたか︖
小学生
研究者を目指すキッカケは何でしたか?
物心つく前から科学が好きで、小学校の卒業文集で既に「科学の教授になりたい」と書いていました。
ただ、具体的に何の専門分野を志すかは大学受験の直前まで悩みました。
工学・理学・医学…どれも魅力的で迷ったので、もっとも分野/技術が多様だと感じた「薬学」の道を志しました。
狙い通り、今も多種多様な専門技術に囲まれて研究をしています。
特に「体内時計」の研究は「時刻差」を評価するため、ヒトや実験動物のデータの取得を、通常の実験であれば1日1回で済むところを、私はいつも4時間おきに6回、24時間徹夜で行っています。
通常の6倍、実験できることも幸せかもしれません。徹夜が多くて大変ですが。。。
また、大学生の時に配属された研究室の恩師3名 (九州大学薬学部 大戸茂弘 先生、小柳悟 先生、松永直哉 先生)が皆すべからく人材育成に重きを置く先生だったことが、研究者になることが出来た最大の幸運でした。この3人の恩師がいなければ、恐らく、研究者にはなれていないと思います。

これまでのキャリアで最も印象に残っているエピソード
印象に残っていることはたくさんありますが、ターニングポイントは、博士課程で日本学術振興会の特別研究員に採択されたときだと思います。
研究費に関する初めての申請書だったので、提出時は採択されると夢にも思っておらず、採択通知が来た際はとても驚きました。
それからは無我夢中で、気づいたら大学で教員になって、今に至る、といった感じです。
学生時代の経験
School days⾼校時代について
全寮制の高校だったので、学友との寮生活でした。
あの年で親元を離れて生活する、という経験はとても貴重だったと思います。
寮監督の皆様に温かい眼差しで見守られ (監視)、規則を破ると、夜中に正座をさせて頂いたり、グラウンドを走らせて頂いたり、”当時は”監獄のように感じたこともありましたが (※20年前の話です)、学友と同じ釜の飯を食う3年間はたのしい思い出ばかりです。
あの頃にもう1回戻りたいか?と聞かれたら、答えはもちろん「NO」です。
大学/大学院時代について
大学に入学するまで、大学生時代は「バイトしたりサークルで遊ぶ場所、人生の春休み」だと思っていました。
でも実際は、研究室のメンバーと朝から朝まで実験したり、徹夜明けにそのまま皆で遊びに行ったり、たまにサボったり、また夜中まで実験したり…と、大学そのものがとても充実した日々でした。
あの頃にもう1回戻りたいか?と聞かれたら、こっちの答えは「YES」です。
中⾼⽣の頃の⾃分に、今伝えたいことは︖
Messageあのころの自分がそれなりに受験を頑張ってくれたおかげで、今、やりたい仕事が出来ています。
だから「ありがとう」と伝えたいです。
研究に向き合う姿勢
Attitude研究テーマや『問い』は、どのようにして見つけるのですか?
何かの研究を論文や申請書として纏めているときや、チームで実験結果を考察しているときに、別のアイデアが降りてくることが多いです。
実験が思うような結果にならなかったり、仮説どおりにならなかったりした場合、どのように乗り越えますか?
失敗したと思わないこと。
私の分野は「ものづくり」の側面は薄いので、視野を広げて粘り強くやれば、何らかの新しい発見は出来ると思っています (どれくらい凄い発見かは別)。
研究を進める上で、特に重要だと考えているスキルや能力は何ですか?
多角的な視点で物事を考えることでしょうか。
また、研究はチームで行うものなので、チームでの自分の役割を理解する視野とコミュニケーション能力も必要不可欠です。
この業界は意外と、クールな人より熱い人の方が多いですよ。
研究者になって良かったことは何ですか?
自分の名前をGoogle検索したら、一番上に自分がヒットすること。
仕事の成果が分かりやすく表れるので良いな、と思っています。
私を大学院まで行かせてくれた両親のためにも、なるべく社会で活躍している姿が見せられれば良いな、と思っています。
研究者として働くことの魅力は何ですか?
自分のやりたいことが出来ること、では無いでしょうか。
勿論、研究者もやりたくない仕事を山ほどやっています。
それでも、他のどの仕事よりも、自分自身主導で仕事が出来るのが、この職業の最大の魅力だと思います。
研究者の仕事と日常
Life研究者は毎日何をしているんですか?
実験は勿論ですが、研究内容をプレゼンテーションするための資料作りや文章作成など、「研究内容/成果を発信する」ための作業も大事です。
また、研究資金が無いと研究が出来ないので、たくさんの申請書を命を削りながら書いています。
休みの日は何をしていますか?
家族と過ごしています。まだ子供が小さいので、遠出よりは近くに散歩に行くことが多いです。
隙間時間は学生の研究資料と睨めっこしています