三宅 健介
Miyake Kensuke-
専門分野
- 免疫学関連(感染症及び血液領域)
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研究キーワード
- 好塩基球、IL-4、前駆細胞、アトピー性皮膚炎、アレルギー
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キーテクノロジー
- シングルセルRNAシーケンス解析、ヒト化マウスモデル、アトピー性皮膚炎モデル
研究テーマについて
Themeご自身の研究を⼀⾔で表すと?
希少な免疫細胞、好塩基球によるアレルギー炎症制御機構の解明
具体的に何を明らかにしようとしていますか?
希少な免疫細胞である好塩基球がどのような役割を果たしているの研究しています。
特に、患者検体や1細胞解析を組み合わせて用いることで、この課題に取り組み、将来的に好塩基球を標的とした新規アレルギー治療戦略の開発に取り組みたいと考えています。
なぜこの研究が重要なのですか?
マウスのアトピー性皮膚炎モデルではわずか1%ほどしか存在しない好塩基球を除去することで、皮膚アレルギー炎症が改善することが明らかになっています。実際のアトピー性皮膚炎患者の半数程度でも、好塩基球浸潤がみられることが分かっていますが、マウスと同様の役割を患者でも果たされるのかはわかっていません。
私たちの研究では、ヒト好塩基球のアレルギーにおける役割や分化機構を明らかにすることで、好塩基球を標的としたアレルギー治療の新たな治療戦略を生み出し、長年謎であった好塩基球の役割に光を当てることを目標としています。
研究への想いと挑戦
Thoughts研究の中で最もワクワクする瞬間は︖
世界のだれもまだ報告していないようなデータを得るときはいつもワクワクします。好塩基球が他の細胞からMHCクラスII分子そのものを奪い取って自分の細胞上に発現させていることをフローサイトメトリーにて発見した瞬間は驚きとともにわくわくしたのを覚えています。
また、難しいと思っていた好塩基球の1細胞RNAシーケンス解析に成功した時には、このデータの中には、宝の山が埋まっているかもしれない、というわくわく感がありました。
あなたの研究の独⾃性は何ですか︖
従来、1細胞RNAシーケンス解析の適用が難しいと考えられていた好塩基球の研究にいち早くBD Rhapsodyシステムを用いた1細胞解析手法を導入しました。その結果、マウスの研究のみでなくヒト好塩基球にもアプローチが可能となりました。
共同研究の希望について教えてください
今後さらに、アレルギーに限らず、がんや自己免疫疾患など多様な炎症病態における好塩基球の役割をマウス・ヒトにおいて解き明かしていきたいと考えています。
好塩基球がかかわるかもしれないという病態や、好塩基球がかかわるかはわからないけれど、好塩基球について調べてほしいという形でもOKですのでお声掛けください。
今後の研究の展望・夢
Dream好塩基球を標的とした治療の入り口へ
10年後には、新たなモダリティが出てきて、好塩基球を標的とした治療の入り口まで来ているのが理想です。
さらに、好塩基球研究のコミュニティをもう少し大きくしたいとも考えています。
研究者の道を歩んできて、⼀番⼤切だと思うことは?
大事だと思うのは、興味のある現象を自分の頭で考えて向き合うことと、向き合う過程でその課題の解決法を提示してくれる仲間をたくさん持つことです。
研究は常に新しいことを発見する必要があるので、過去の文献をひたすら調べるのが大事ですが、それをまとめる過程で、何が解かれていないのかを自分の頭で切り分けて考えることが大事なように思います。
さらに、1細胞解析に初めて着手した際には、シーケンスの受託については友人との共同研究で行うことができましたし、始めて解析する際には当時指導していた大学院生から、学内の共同研究者を紹介してもらい、新たな発見につながりました。これからもいろいろな縁を大切に研究を行っていきたいと思っています。
研究者になりたいという夢を叶えるために、一番大事なことはなんですか?
研究者になりたい、という気持ちを中学生高校生の時から持っていることそのものが素晴らしいと思います(私は高校生の頃は研究者がどんなものかよく分からず、なんとなく病気を治したいなと思っていて、気づいたら研究者として歩み始めていました)。
研究を始めること自体はさほど難しくないのですが、ハードルが高いのは研究を長く続けていくことだと思います。長く続けるには、自分が研究をしたいと思った原動力となる大きな疑問とそれを自分で解き明かしたいという気持ちを持ち続けることが大事です。