メインコンテンツへスキップ メインコンテンツへスキップ
研究者紹介

Researcher

広瀬 雄二郎の写真

広瀬 雄二郎

Hirose Yujiro
所属
⼤阪⼤学⼤学院⻭学研究科
役職
准教授
研究テーマ
M1UK 株 Streptococcus pyogenes の病原性および病態形成機構の理解
専門分野
細菌学(含真菌学)・寄生虫学
研究キーワード
溶連菌, 病原性発揮機構, 菌代謝, 宿主-病原体相互作用
キーテクノロジー
ゲノムスケール代謝シュミレーションモデル, モジュロン, 空間トランスクリプトーム解析,動物感染モデル

研究テーマについて

Theme
q

ご自身の研究を⼀⾔で表すと?

a

溶血性連鎖球菌 (溶連菌)の性質の把握と制御法の提案

q

具体的に何を明らかにしようとしていますか?

a

溶連菌感染症がどのような仕組みで重症化するのかを明らかにようとしています。
高い病原性を示す菌株に特有の性質を解明するとともに、宿主である私たちの体内でどのような反応が生じているのかを探索しています。
これにより、従来の概念だけでは説明できなかった溶連菌感染症の新たな重症化機構を示し、治療法の提案へとつなげることを目指します。

q

なぜこの研究が重要なのですか?

a

日本を含む世界で溶連菌感染症が増加しており、特に致死率の高い劇症型感染症が恐れられています。しかし、その重症化の仕組みは十分に解明されていません。早期診断マーカーがなく、病態の進行も急速であるため、有効な治療介入のタイミングを逃しやすく、救命率向上の妨げとなっています。
本研究によって重症化の実態を明らかにすることは、新たな診断法や治療戦略の確立に直結し、患者の救命に寄与すると期待されます。

研究への想いと挑戦

Thoughts
q

研究の中で最もワクワクする瞬間は?

a

自分が直面している現象がまだどこにも報告されていないと気づいた時です。
教科書や他の論文とは異なる結果に出会い、そこからどのような新しい真実が導き出せるのかを考えている瞬間です。

q

あなたの研究の独⾃性は何ですか?

a

溶連菌の病原性を「モジュロン」という新しい概念(さまざまな要因が複合的に作用した結果、セットで動く遺伝子群)で解析し、溶連菌の本質を捉える点です。
また、並行して溶連菌感染マウスモデルを用いて、これまで説明できなかった溶連菌感染の重症化機構を見いだそうとしています。

q

共同研究の希望について教えてください

a

テーマ:空間トランスクリプトーム解析の深化
求めるスキル:データを多面的に解析するための技術と知識

今後の研究の展望・夢

Dream

そのために、まずは従来の概念では説明できなかった重症化機構を明らかにし、病態をより深く理解することに取り組みます。さらに、重症化に関わる重要な病原因子を標的とした阻害剤などの開発を進め、基礎研究から実臨床へとつながる成果を生み出したいと考えています。

q

研究者の道を歩んできて、⼀番⼤切だと思うことは?

a

作業仮説の質です。どれほど網羅的解析の技術が発展しても、「何が目的の実験なのか」が曖昧なままでは良い結果は得られません。たとえ差が出なかったとしても、明確な仮説があれば多くの解釈や学びが生まれます。「このような差が出るはずだ」という質の高い仮説を立てることが、実験の準備方針を定め、研究の質そのものを大きく高めてくれると実感しています。

q

研究者になりたいという夢を叶えるために、一番大事なことはなんですか?

a

GRIT

  • Guts(度胸): 困難や恐怖に立ち向かう意思・勇気
  • Resilience(粘り強さ): 失敗や逆境から立ち直る力
  • Initiative(自発性): 自ら目標を定め、主体的に行動する力
  • Tenacity(執念): 最後までやり遂げる意思の強さ
広瀬 雄二郎の写真

広瀬 雄二郎

Hirose Yujiro
所属
⼤阪⼤学⼤学院⻭学研究科
この研究者の「キャリアパス」を見る