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研究者紹介

Researcher

井上 大地の写真

井上 大地

Inoue Daichi
所属
大阪大学大学院医学系研究科
役職
教授
研究テーマ
白血病の病態解明と治療応用
専門分野
造血器腫瘍学・造血幹細胞・造血発生関連
研究キーワード
血液疾患, 造血器腫瘍, 造血幹細胞
キーテクノロジー
CRISPRスクリーニング、次世代シーケンサー、シングルセル解析、超解像顕微鏡、AI

研究テーマについて

Theme
q

ご自身の研究を⼀⾔で表すと?

a

新しいレンズで病気を見る: 予後不良白血病の新分類と治療応用

q

具体的に何を明らかにしようとしていますか?

a

白血病などの血液がんがなぜ治りにくいのかを研究しています。
最近、細胞の核の中でタンパク質などが脂滴のように集まる相分離という現象が、がんの進行に深く関わることが分かってきました。
私たちはAIと最新の計測技術を駆使して、この細胞内の「場」の異常を解明しようとしています。
従来の薬とは全く異なる「物理的な仕組み」をターゲットにした、革新的な治療法の開発を目指しています。

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なぜこの研究が重要なのですか?

a

白血病などの血液がんは、現在の標準治療をもってしても半分の患者さんが再発や治療抵抗性に苦しんでいます。
特に 難治性症例では、従来の抗がん剤や分子標的薬では太刀打ちできないのが現状です。
私たちの研究は、細胞内の物理現象である相分離やRNA制御の異常という新しい視点から、がんの本質に迫ります。
AIを駆使してこの複雑な仕組みを解明できれば、これまで「薬にするのが難しい(undruggable)」とされてきた標的に対する、革新的な治療法の開発が可能になります。
これにより、既存の治療では救えなかった患者さんに新たな選択肢を提示し、がんを克服できる社会の実現に大きく貢献できると考えています。

研究への想いと挑戦

Thoughts
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研究の中で最もワクワクする瞬間は︖

a

別々の動機で始めたプロジェクトが、ある日突然一本の線で繋がる瞬間が最もエキサイティングです。
地道な分子生物学的な解析と、細胞内の物理現象を紐解く挑戦。
全く異なる文脈で進んでいた二つがパズルのピースのようにはまり、一つの新しい病態メカニズムとして統合されるような瞬間でしょうか。
点と点が繋がり、また新たな研究者との出会いを生んでいく。
この予想外の連鎖が醍醐味といえます。

q

あなたの研究の独⾃性は何ですか︖

a

がんを単なるゲノムの病気ではなく、転写・翻訳カップリングの歪みとがん遺伝子の「特権的発現」に注目する点に独自性があります。
難治性変異がどのように細胞内の秩序を崩すのか、その根本原理を多角的に解明しています。

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これまでのキャリアを通して得られた成果を教えてください

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もともと、ゲノム・染色体の情報の書き換えによるゲノム病と考えられてきたがんが、転写にかかわるエピゲノム病であり、またあたらに転写後のスプライシング病でもあるということを、実験的に証明してきました。
また、スプライシングの異常は転写にも影響し、また新しいゲノム変異の発見にも貢献することを、Natureなどで論文で発表し、現在のキャリア・研究内容につながっています。

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共同研究の希望について教えてください

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テーマ:AIと生理的モデルの融合による多階層制御不全の解明
求めるスキル:深層学習、画像解析、大規模シーケンス解析

今後の研究の展望・夢

Dream

自身の成長と周囲をうまく巻き込んで、この2つを達成するのが今後の目標です。

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研究者の道を歩んできて、⼀番⼤切だと思うことは?

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人たらしであること、諦めがわるいこと、研究対象への愛があること

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研究者になりたいという夢を叶えるために、一番大事なことはなんですか?

a

周りに流されない。他人に心を乱されない。

井上 大地の写真

井上 大地

Inoue Daichi
所属
大阪大学大学院医学系研究科
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